私のコーチングで扱うのは、ポジティブ!ポジティブ!なテーマだけではありません。
本当にやりたいことを見つけたい!
好きなように生きたい!
自己肯定観を高めたい!
自分の強みを見つけたい!
という人だけが受けるものなんでしょうか?
引き上げる、褒める、持ち上げる、とにかく前へ上へ!のための場なんでしょうか?
実際、そんな疑問を素直にお話してくださった方がいました。
結論からいうと、
「いいえ」
「それだけではありません」
もちろん、前述のようなテーマで、その人本来の願いや、響きのなかで満たされていく場になるコーチングは、私もたくさんやっています。どちらが良し悪しとか、優劣はまったくありません。
でも、
決して明るくないテーマから入るコーチングもあるよ
前へ!上へ!ではないコーチングもあるよ
ということなんです。
ある時、実際のコーチングで、
「今日は、まず悪態をつかせてください。吐き出してからじゃないと、いつまでもここにいる気がする」
と言ったクライアントさんがいらっしゃいました。
(この文章は、ご本人の掲載許可を頂いています)
一緒にその感情を深く見ていくことをお互いに確認した上で、私はもちろん快諾。
そしてさらにリクエストします。
「完全な他責でも自責でもいいから、とりあえず全部出してみない?」
その方は、ご家族との関係で、たまりに溜まっていたドロドロとした感情を、鬼のような形相で吐き出した。
そして私は、変わらずそこにいます。放たれた言葉たちやその主に、肯定も否定もしない。無理に励ましたり、たしなめたりもしない。でも、思いの丈を吐き出すその人すべてに、焦点を当て続けます。
コーチングは「吐き出してスッキリ!」が目的ではありません。
だから、ここはまだ、ほんの入り口。
今の自分のドロドロした感情、今、自分の中で起こっていることの、もっと深ーい奥にある世界への入り口なのです。
今、この瞬間に起きている感情の奥にある「何か」。
そこを、お互い合意の上で、一緒に見に行くのです。
その果てには、どんな視界があって、どんな自分がいるのか、いないのか・・
「前へ」でもなく
「未来へ」でもなく
「治す」でもなく
「癒す」でもないコーチング。
でも、そんな静かで深い旅が終わる頃には、視界が、何かが、変わってみえるかもしれません。
***
コーチングは、とにかく前へ、未来へ!だけがゴールではないのです。
別にそれをゴールにしなくてもよいのです。
もちろんね、吐き出したらスッキリした!という過程はあってもいい。
その気持ちは、素直にキャッチしてください。
ドロドロを言葉にしてみて、自分の中にどんな変化が起こったのか、
そのスッキリが、今ココから、あなたの視界をどのように昇華させていくのか。
そこからまた、コーチングで旅を続けることもできます。
悩みやモヤモヤの深淵を、静かに深ーく見てみたい。
なんだかそこに答えがあるような、ないような気がする・・
そんな方にも、私のコーチングを使って頂きたいと願っています。
投稿者プロフィール

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メンタルブロックを自信に変えて
やりたいことを堂々と実現する自分をつくる
ダイヤモンドメンタル・発掘コーチ
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