国連が毎年公表している「世界幸福度報告書」の2018年版が出た。
156ヶ国中、日本は54位。
ソース:
World Happiness Report 2018
Chapter 2 : Ranking of Happiness 2015–2017 (Part 2)
54位という数字に何か言いたくなったか、
日本の順位の周辺国を眺めて何かを感じるか、
去年から順位が下がったことを何と表現するか。
上位の国から共通点を探して何かを分析するか。
人によって、インパクトを感じるところが異なるのが興味深いところ。
移民と幸福度の相関関係についても言及があって、なかなか興味深いレポートなので、これを読んでも記事が2つくらい書けそうな気がしています。
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奇しくも、こんなニュースが流れた日に、私は次のようなことを(仕事中に)考えていた。
「私は、最近ちゃんと幸せを感じているだろうか?」
ここからは、そのときの覚書き。
幸せ感度が下がるとどうなるか
一日1回以上、自分で「小さな幸せ」を感じないと、
幸福感への感性はどんどん麻痺していく。
他人の幸せは目に入りやすいので、
自分の幸せに対する要求レベルがどんどん高くなって、
その理想レベルから遥か下にいる(と思っている)自分や、
そんな自分をとりまく今の環境が許せなくて、
SNSで幸福そうに見える人を眺めては、また自分と比較して不満して、
毎日が不満だらけになる。
私はかつて、毎日仕事を終える頃には心身ともぐったり疲れ、
大きな仕事を終えても達成感は一瞬で消えてしまい、不満だらけだった。
「さぁ、次はこれをやらなきゃ」
「プレゼンのここがダメだった」
「誰々は仕事が遅い、発言しない、英語が下手」
「(終電で帰りながら)なんでこんなにワーカホリックやってんだか」
あれができなかった、
これをやらなかった。
自分にも、他人にも、そんなことばかりに目がいき、
仕事や会社、そこにエネルギーを費やす自分までがどんどん嫌になっていった。
何かを目標に頑張っているとき、
切羽詰まっているとき、必死な時ほど、いろんなことを我慢していたので、
「幸せなんて感じている場合じゃない!」となりがちで、
そういう意識は「自分はそうまでして、頑張っている」という自己肯定に使いやすいんだけど、その思考のクセが一度つくと、なかなか抜けず、体に染み付いてしまうんだ。
なんとかしたい。でも、誰かが何とかしてくれるわけでもない。
これは、もう「幸福を感じやすい体質」に変わるしかない。
体質を変えるには、日々の行動で、自己認知していくしかない。
幸福の感度を上げる。
「達成感」もいいけれど、もっと小さな単位での幸福感。
ほんの小さな幸福でも、感じやすくすること。
幸福を感じた自分を、否定したり律したりしないこと。
「こんなことで満足してちゃいけない」
「みんなはもっと頑張っている」
最初はなかなか大変だった。
こんな言葉がすぐに反応して出てくるのだ。
なんだかこういう言葉って・・
学校や会社で繰り返し聞かされてきた言葉だな、とつくづく思った。
一番、自分を幸福から遠ざける言葉だと、今は思う。
「毎日、小さな幸せを感じる習慣をつけましょう」
以前の私は、そういう思想を全く受け入れられなかった。
そういう言葉を聴いても、
「自己啓発ww」などと言って斜めに構え、必死に自分の中に入ってくるのを阻止していた。
でも、そうやって今までと同じ生活の中で我慢ばかりして、人や環境に不満や文句ばかり言って、なんの幸せも感じられない日々を延々と過ごしながら、
「自分と違う生き方を実践している人」をバカにして、
スピっぽい・・wとか
そんなキレイごと・・wwとか
宗教っぽい・・wwwとか言って。
斜め上から目線で生きてても、あまりにもつまらなくて、
結局何も変わってない自分に、もう飽きたんだ。
自分基準の「幸せ」に集中する
本気で、自分の小さな幸福に集中したいと思った時、
私は、自分が一番触れているSNSから少し距離を置いた。
SNSは、他人の幸福であふれている場所。
そこにいるだけで、自分の幸福と他人のそれを、ついつい比較してしまう。
あとは、
自分の感じた小さな幸せを、安心して共有できる「信頼できる人」がいればいいけど、当時はそういう人もコミュニティーもなかったので、
まず「自分だけで感じられる環境」を探した。
具体的には、とてもシンプル。
毎日、自分だけのノートや手帳、日記に書いていく。記録する。
「できたこと」ではなく「幸せを感じたこと」。
できた・できないという基準で探さないこと。
はじめのうちは「できなかった」ことばかりを探す目線になっているので、それだと単なる振り返り作業になってしまう。
どんなことでもいい。
通勤途中で見かけたネコがかわいかった、
今日は電車の遅延がなかった、
桜が咲きかけていて、ワクワクした、
夕日が綺麗だった。
ビールが美味しかった。
なんでもOK。
むしろ大げさなくらいがちょうど良い。
でだ。
ノートが終わったら振り返りましょうとか、
次の目標を決めましょうとか、
そういうことをしなくても、
ノートが一冊終わる頃には、見える世界が少し変わっていると思う。
それは、自分の幸せの感度が変わったから。
さあ、金曜日は、幸せを感じるチャンス!
書くことは、たくさんありそうだ。
投稿者プロフィール

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メンタルブロックを自信に変えて
やりたいことを堂々と実現する自分をつくる
ダイヤモンドメンタル・発掘コーチ
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